型紙の修正の中で、アームホールやネックラインといった「カーブ部分は触らないでほしい」。
でも、どうしても修正したい方へ向けた、簡単なアームホールの修正方法を紹介いたします。

目次
アームホールの役割
身頃と袖をストレスなく繋ぐことが目的。
衣類の目的や着用者(スポーツやフォーマル、子供服や紳士服など)の違いによって、形状の調整が必要です。
他にもデザインの為に大きく形状を変えることもあります。
アームホール修正のメリット・デメリット
メリット
着心地を良くする
アームホールの破れを防ぐ
デザインが良くなる
デメリット
修正が難しい
目的に合わない修正をすると、破れに繋がる
デザインが悪くなる

目的別 アームホールの修正方法
脇の下が当たる(アームホールを深くする)
「アームホールが脇に当たって、脇が痛い」
そんなアームホールを修正してみましょう。

1 かま底を1cm下げる
2 アームホール用の定規でカーブを引き直す
3 肩の形状を修正
4 かま底の形状を修正

5 長さを測る
6 袖山の長さを修正
二の腕がきつい(袖幅を大きくする)
「二の腕がパンパン!」
袖幅を広げてみましょう。

1 袖を分割する
2 広げる分量を分けて追加する
3 袖山を下げる
4 カーブ用の定規でカーブを引き直す
5 かま底の形状を修正

袖山を下げると袖が浮き、カジュアルなシルエットになります。
シルエットを変えたくない場合は袖山を下げず、身頃のアームホールを修正してアームホールの長さを合わせましょう。
腕が上がらない(袖山を低くする)
「腕を上げると、脇の下が破れそう」
袖のすわりを修正してみましょう。

1 袖山を下げる
2 袖パターンのアームホールの長さを調整
3 袖パターンの袖下を整える
袖のすわりについて
フォーマルな衣装では、袖のすわりがいいシルエットの方がきちんとして見えます。
フォーマルでもベビー服では、体型に合わせて袖は浮いています。

アームホールを修正して、袖山を低くすると、Tシャツのようなシルエットになります。
逆に袖山を高くすると、すわりが良くなり、スーツなどのフォーマルなシルエットになります。

アームホールの大きさと袖山の高さ、袖幅は互いに影響しあい、シルエットにも影響する為、アームホールの修正はおすすめしません。
しかしほんの少しの修正なら、今回紹介した方法でトライしてみてください。
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