
体の柔らかい子供の服。
特に股ぐりは負荷大!
しっかり補強して、安心で快適な着心地に。
目次
股ぐり補強の種類
糸の種類で補強する
- 強度のある糸を使う
- 伸縮性のある糸を使う
縫い方で補強する
- 重ね縫いをする
- 強度のある縫い方をする
資材を入れて補強する
- シック布を入れる
- 伸び止め紐を入れる
縫製仕様で補強する
- 伏せ縫いにする
- パイピングにする
- 3本針裏かがり
目的別のオススメ補強方法
1番カンタンな方法
縫い方での補強です。
表地の縫製で使った糸でそのまま補強すれば、補強用の糸を買う必要がなくミシンへの糸の付け替えもない、非常に簡単な方法です。
ただし、強度のある「ジグザグ縫い」などの縫い方は、コンピューターミシンが必要になることがデメリット。
そういった縫い方ができないミシンを使っている場合は、股ぐりを2度縫うなどの補強をしましょう。
強度が高い方法
紐などの資材を入れての補強です。
シック布を入れたり、伸び止め紐を入れたり…
店頭で買う一般的な子供服にもこの方法は使われていて、工業用製品のような強度抜群の縫製仕様です。
ただし補強用の布や紐を別途準備する必要があり、縫製の手間も少し増えるので、初心者さんにはオススメしません。
いいとこどりの方法
強度のある糸を使う方法です。
ミシンへの糸の掛け替えが必要になりますが、難しい縫い方をせずに糸の種類だけで補強できるので、初心者さんにもオススメです。
強度のある糸とは
- 太い糸
- 伸縮性のある糸
普通地では#60(60番手)の糸を使いますが、#50〜#30くらいの太めの糸を使います。
#30くらいの厚地用の糸になると、ミシン針が折れてしまうので、ミシン針も付け替えましょう
伸縮性のある糸は「ニット用」とも呼ばれ、糸自体がほんの少し伸縮します。
生地が引っ張れる股ぐりでも上手く伸縮してくれて、糸切れを起こしにくいです。
糸を変更するときは、上糸だけでなく、下糸も同じものに取り替えましょう
ここからは中級者さん以上の方へ!
資材を入れて補強する方法を詳しく
平織りの紐、杉綾織りの紐など
平たい紐なら何でもOK
この方法は一般的に、「シック布」や「棒シック」と呼ばれます。
股ぐり縫製後、裏側に縫い付けます。

Tシャツなどの伸び止めにも使う、伸び止め紐
「スピンテープ」や「モビロンテープ」などを縫製時に縫い込み、補強にします。
Tシャツなどの補強にも使われ、伸縮に強いです。
一般的にロックミシンをかける際、一緒に縫い込みます。

この方法はロックミシンがあった方がいいということと、股ぐりの端から端まで入れることになるのがデメリット。
(スピンテープを沢山使うことになる)
シック布の方が使用資材が少量で済み、また資材も何かの余りなどで代用できるのでオススメ!
縫製仕様での補強方法を詳しく
伏せ縫い
縫い代を片方に伏せ(倒し)、表地と一緒に縫い付ける方法です。
この方法はカンタンで型紙の縫い代幅に修正が要らないのでオススメ。
ただし、表にステッチが入ってしまうので、フォーマルなデザインには向きません。

パイピング
縫い代を別布で包み込んで縫い留める方法。
見た目に影響がなく、縫い代が包まれて肌あたりも◎
デメリットはとにかく面倒ということ。
まずパイピング用に共地をバイアス裁ちして紐状に繋ぎ合わせたパーツを用意しなければいけません。
縫い付ける時も目落ちしないかなど気を配り、丁寧に縫う必要があり、手間と時間がかかります。
3本針裏かがり
ロックミシンを使用して、本縫い(表地の縫製)と縫い代の端処理をまとめてする方法です。
針は3本、糸は4本で、しっかりと縫えます。
本来Tシャツなどカットソーの縫製に使用する方法で、伸縮に強いです。
デメリットは3本針以上のロックミシンが必要ということ。
きちんと着れる、ハンドメイド服を
「遊んでいたら、お尻に穴が…」
「しゃがんだら、ブチっていった」
せっかく完成した作品がそうなってしまうと、とっても悲しいですよね。
必要な箇所をしっかり補強して、お子様の大好きなお洋服になりますように。
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